チケット価格が予想できず「ライト層」にはハードル
こうした問題が、右肩上がりのプロ野球にファン離れを起こすのではないか、という指摘も相次いだ。
10月16日のパ・リーグクライマックスシリーズ(CS)ファイナルステージ第2戦、福岡ソフトバンクホークス―北海道日本ハムファイターズ戦は、空席が目立ったとの報道が流れた(16日付毎日新聞電子版)。この記事へのコメント欄には、ソフトバンクが導入しているDPと、同球団の本拠地・みずほPayPayドーム福岡の観戦チケット代が高額な点を指摘する書き込みが多く寄せられた。
プロ球団の収入のうち約33%が入場料とされている。
とはいえ、入場者の上限はそれぞれのホームスタジアムによって決まっている。たとえば前年度が毎試合満員だった場合、翌年度にそれ以上の収入は見込めなくなってしまう。
そうしたことからもこのDPは球団として魅力的なシステムではあるのだが、球場に足を運ぼうとする側からすれば、チケット価格が予想できないという問題が起こる。
とくに、野球に興味を持ち始めたようなライト層にとっては、球場に足を運ぶ大きなハードルになってしまう。