中学1年生で物語てがけた、作者の反応は
同館は、今回の取材に際して「きみのひかり、ぼくのひかり」の作者本人・家族とも連絡を取ったとしたうえで本の内容を伝えた。25年2月1日発行で、作者本人の希望により、現在までに約120館、日本全国の水族館などの施設に寄付を進めているという。浅虫水族館には9月20日から設置している。
A5サイズで全16ページカラー、対象は子どもから大人までで、「当時、中学1年生だった作者が科学的な観察・実験をもとにファンタジーを交えて、発光生物の魅力について紹介するオリジナルの物語をつくりました。なぜか光ることができないホタルイカが登場するところから物語は始まります」──。
Xでは、返却がないことへの心配も少なからず寄せられている。しかし同館によると、作者は、「『もしかすると、絵本のことを気に入ってくださって、持って行かれたのかもしれない』とも思っており、もし気に入ってくださったとしたら、うれしく思います」「現在、全国の水族館に、絵本の寄付を進めているところですので、よろしければ、水族館に足を運んでいただけたらありがたい」と温かな反応だという。
浅虫水族館としても、相手に悪気はなかったものとし、運営側の不手際だと繰り返し訴えている状況だ。とはいえ本の返却は待ち望んでおり、下記のように呼びかけている。
「もしお客様のご自宅で見つかることがあれば、封筒表面に『絵本在中』などと記載いただき、着払いで差出人も記載しなくても大丈夫ですので返却いただけると助かります。このことについては、SNSで追加発信を予定しております」
添付にて、みなさまにご報告いたします。 https://t.co/aoGPnSrC2z pic.twitter.com/rNGBxFM4Qg
— 青森県営浅虫水族館【公式】 (@AsamushiAqua) October 9, 2025