「身を切る改革とおっしゃっていますけど」 チームみらい安野党首が自民・維新の議員定数削減に反対するわけ

   自民党と日本維新の会は連立合意書で「衆院議員の1割削減」を明記したが、政治団体 「チームみらい」の安野貴博党首(34)は、2025年10月20日放送の「news23」(TBS 系)に出演して、「定数削減で民意は反映されにくくなる」と批判した。

  • 「定数削減」は本当に身を切る改革か?
    「定数削減」は本当に身を切る改革か?
  • 「チームみらい」安野貴博党首(2025年6月撮影)
    「チームみらい」安野貴博党首(2025年6月撮影)
  • 「定数削減」は本当に身を切る改革か?
  • 「チームみらい」安野貴博党首(2025年6月撮影)

「日本は国会議員がそもそも少ない」

   安野氏は定数削減の懸念点として、「国会議員の新陳代謝がより悪化する」「日本は国会議員がそもそも少ない」「定数削減のコストメリットは限定的」の3つを上げた。

   安野氏は「現時点ですら、私みたいな新人の未経験の人が政治家になるのは相当なハードルがあるなかで、さらにハードルが上がってしまいますね。われわれのようなスタートアップ政党というのは、もう出てこれなくなるんじゃないか」と指摘した。

   さらに、「比例の定数を削減すると死に票が増えるので、少数の人の民意は反映されにくくなります。たとえば、若者であるとか、子育て世代といった、全体から見るとボリュームが少ないセグメント(集団)の層の人たちが当選しづらくなるわけですよね」と不安を披瀝した。

   JNNの試算でも、衆院の465議席を約1割の50議席減らすと、自民党や立憲民主党の議席は2割減程度だが、その他の党は半減だったり、ゼロになったりする。

   安野氏は「自民党や維新の会は議席は減っても、(全議席の中の)シェアは増える可能性があります。身を切る改革とおっしゃっていますけど、自民と維新は本当に身を切っているのかということを冷静に考える必要があると思います」と厳しい。

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