戦線拡大する中国総領事・斬首投稿問題 駐日米大使、台湾高官も「参戦」

「現代の文明社会において到底容認できるものではありません」

   薛氏の主張には、各国の関係者からも批判が相次いでいる。

   駐日米国大使のジョージ・グラス氏は10日、薛氏による投稿のスクリーンショットを添え「再び本性が露呈した」と批判。

   薛氏が6月、ナチス・ドイツとイスラエルを同一視する投稿をして波紋を広げていたことについて「ほんの数カ月前、中国の薛剣・駐大阪総領事はイスラエルをナチス・ドイツになぞらえたばかりだ」と振り返り、「今度は、高市首相と日本国民を脅しにかかっている」。

   「中国政府は『良き隣人』を口癖のように繰り返すが、全く実態が伴っていない。いい加減に、その言葉通りの振る舞いを示すべきではないか」とした。

   台湾の国家安全会議の呉釗燮(Joseph Wu)秘書長も同日、Xを通じて日本語で薛氏を批判した。

「日本に駐在する中国の外交官が日本に対して発した恐喝的な言論は、すでに外交官としての一線を著しく越え、現代の文明社会において到底容認できるものではありません。私はこれを強く非難するとともに、こうした劣悪な行為を嫌悪します」

   共同通信は、台湾総統府の報道官も薛氏を批判していると報じた。外交上の礼節から逸脱していると指摘したという。

姉妹サイト