トヨタ「レクサス」は世界で、日本で成功したのか? 高級車「センチュリー」と棲み分ける戦略の狙いとは?

レクサスへの昇格戦略が功を奏す

   レクサスは2024年に世界で過去最高の85万台を販売した。このうち北米は37万台で4割以上を占める。次いで中国が18万台で約2割、日本と欧州はそれぞれ8万台で約1割ずつの世界シェアといったところだ。2025年もレクサスの世界販売は過去最高を更新するとみられる。

   これらの実績を考えると、レクサスは世界はもちろん、日本でも成功したといえる。日本では日産がスカイラインにインフィニティのエンブレムを使用するなどしたが、インフィニティはレクサスのように独立したブランドとはならなかった。ホンダのアキュラも同様だ。その意味で、トヨタが日本でもレクサスを独立させ、トヨタブランドのクルマをレクサスに昇格させ、育てる戦略は功を奏したといえる。

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