Zoff、老舗メガネスーパー買収の衝撃 メガネ業界に地殻変動...「3強」体制へ、再編の動き加速

「3強体制」へ 業界地図が塗り替わる

   現在、メガネ業界首位は「眼鏡市場」を展開するメガネトップで、25年3月期の売上高は929億円で、全国に約1040店舗を構える。後を追う「JINS」のジンズホールディングスは24年8月期の売上高が829億円、店舗数は736(海外含む)だ。

   Zoffを運営するインターメスティックの24年12月期の売上高は448億円。買収するHorusの25年4月期の売上高は281億円で、単純合算すると約729億円となり、JINSに迫る規模だ。業界では異例の大型案件で、インターメスティックは3強の一角に浮上した。

   Zoffの顧客は20~40代が中心で、メガネスーパーは40~70代の利用が多いという特徴があり、両社の顧客層は大きく重なってはいない。さらに、メガネスーパーは定期購買の若年層顧客が多いコンタクトレンズ事業に強みを持ち、25年4月期の売上高は約130億円とメガネ事業(約120億円)を上回る。

   若者向けの格安メガネで成長してきたZoffにとって、高齢者層とコンタクトレンズ市場の獲得は大きな意味を持つ。

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