斎藤知事がいら立った関西学院大での講演巡るやり取り 「真摯に受け止めると言いながら改善ない」とも指摘され

「開催の方法や報道の関係については、あくまでも主催が関西学院大側ですから、ご意向を踏まえて対応をしていったということ」

   斎藤元彦兵庫県知事は2025年11月28日の定例記者会見で、これと同様の言葉を何度も繰り返した。27日、関西学院大学(兵庫県西宮市)法学部の授業で行われた知事の講演は安全面を考慮し、対面からオンラインに形式を変更した。

   知事は前回の定例記者会見で「関西学院大の出席依頼があり」と説明していたが、同大学の法学部長の伊勢田道仁教授は「当学部はこの件について機関決定をした事実はありません」「パフォーマンスのために利用されているようで不愉快」などとX(旧ツイッター)に投稿し、大きな議論となっていた。

  • 大勢の記者が参加する斎藤元彦知事の定例会見(2025年3月27日撮影)
    大勢の記者が参加する斎藤元彦知事の定例会見(2025年3月27日撮影)
  • 斎藤元彦知事の辞職を求めるデモ行進(2025年6月29日、兵庫県姫路市)
    斎藤元彦知事の辞職を求めるデモ行進(2025年6月29日、兵庫県姫路市)
  • 大勢の記者が参加する斎藤元彦知事の定例会見(2025年3月27日撮影)
  • 斎藤元彦知事の辞職を求めるデモ行進(2025年6月29日、兵庫県姫路市)

法学部長の投稿について「コメントする立場にない」

   SNS上では、知事が授業で講演することに賛否が分かれていた。そのことについて問われると、斎藤知事は「そこは詳細を承知していないので、コメントは差し控えます」と述べた。そして、なぜこれまでの事態になったのかという点を問われると、

「さまざまな考え、さまざまな視点を持たれる方がおられるという風に思います。今回は、大学の意向に基づいて対応してきたということ」

と説明した。

   Xに投稿された伊勢田法学部長の投稿について問われ、

「その内容についてちょっと承知していないので、コメントできません」

と述べた。記者が、

「承知してないということであれば、こう指摘されていると伝えているが、受け止めは」

と重ねて質問したところ、

「特にコメントする立場にはありません。大学の意向に沿って、学生とのミーティングをさせていただいた」

と述べた。

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