日本でEVはなかなか売れない トヨタ、日産、海外メーカーを総点検、問題点を探ってみた

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航続距離を延ばそうとすると充電に時間がかかる矛盾

   日本国内で購入できるEVとしては、米テスラ「モデル3」が航続距離766キロで531万円台から。中国・比亜迪(BYD)の「ドルフィン」は同123キロで299万円台から、「アット3」は同470キロで418万円台からなどとなっている。

   このほか日本勢では日産がリーフの上級車として「アリア」を発売している。ホンダとマツダは国内でもEVを発売していたが、現在はカタログから消えている。軽の乗用EVは日産、三菱自、ホンダが発売しており、BYDも26年夏に参入する予定だ。

   EVの航続距離は、搭載するリチウムイオン電池の容量の違いといえる。電池の容量が増えれば、航続距離は伸びるが、満充電まで時間がかかる。車重や車両価格が上がるというデメリットもある。

   このため、軽EVは航続距離が短く、小型・普通車は価格の高い上級車ほど航続距離が長くなる傾向にある。

   通勤や買い物など、近距離移動のセカンドカーとして軽のEVは使いやすいかもしれない。しかし、ファーストカーとしてbZ4Xやリーフなど小型・普通車のEVを購入するには、ちょっとした「覚悟」がいるだろう。

   自宅が一戸建てで、ガレージに普通充電器を設置できればよいが、マンションなどでは難しい。

   普通充電は3~6kWの出力で、満充電まで数時間から10時間以上、場合によっては20時間以上かかる。電池容量の少ない軽EVから短時間で済んでも、bZ4Xやリーフなど小型・普通車のEVでは、一晩以上かかるかもしれない。自宅やマンションに普通充電器がなければ、近所の充電施設を探さなくてはならないだろう。

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