公職選挙法や政治資金規正法強化をやるべき
―― かつての中選挙区制には、「選挙にカネが使われる」という批判がありました。
企業献金の禁止または制限と選挙制度改革はワンセットと考えています。通常国会で村上誠一郎・前総務相と国会で議論したことですが、平成の政治改革で選挙制度を変えたからお金がかからなくなったのではなくて、連座制を強化したから選挙でお金を使うようなことがなくなった、と言っていました。つまり、選挙制度とカネの問題は直接関係なく、むしろお金の使い方の「総枠規制」など公職選挙法や政治資金規正法強化でやるべきだと。例えば、一選挙区で年間2000万円しか政治活動に使えない、と規制すれば、1億円集めても仕方がない、となります。
―― 自民党内の空気はどうでしょうか? 定数削減法案をめぐっても、「1年たってもまとまらなければ45議席削減」とか、維新のごり押しが目立ちます。
維新の議員と自分たちはちょっと違うな、という気分が、自民党内に広がってきたような感じがします。会期末までの1週間に、それが「連立離脱」まで行くのか。そうすると、年明けの風景は変わりますが、一方で、公明党や国民民主党など、政策連携できる相手はいるし、ちょうど一年前の石破政権と同じ、少数与党の状況に戻るだけとも、言えます。