「見解を求める行為は控えて」「より率直なご回答を」 斎藤元彦知事の会見での姿勢に記者団から「苦言」

「幹事社に見解を求める行為はお控えいただきますようお願いいたします」

   斎藤元彦兵庫県知事の2025年12月10日の定例記者会見冒頭、記者クラブの幹事社から知事に、こんな発言があった。最近の会見で記者が不規則発言をした際、知事が幹事社に見解を求めることがたびたびあった。

  • 定例記者会見の斎藤元彦知事(2025年12月10日撮影)
    定例記者会見の斎藤元彦知事(2025年12月10日撮影)
  • 記者会見室に向かって歩道橋でデモの準備が行われていた(2025年12月10日撮影)
    記者会見室に向かって歩道橋でデモの準備が行われていた(2025年12月10日撮影)
  • 定例記者会見の斎藤元彦知事(2025年12月10日撮影)
  • 記者会見室に向かって歩道橋でデモの準備が行われていた(2025年12月10日撮影)

不規則発言する記者には「他者のお話に重なることがないよう」

   会見は記者側の質問の前に、記者クラブの幹事社から、会見内で不用意な発言が続いていることに、次のような呼び掛けがあった。

「司会が指名した以外の者が不規則な発言をするなど、会見の進行を妨げる行為があった場合は、その場での退室や今後の会見参加をお断りせざるを得なくなる場合もあります」

   その上で「この会見に参加するすべての皆様におかれては、ご発言が指名された際に、他者のお話に重なることがないようにしていただくようお願い申し上げます」と述べた。

   また、知事に対しても「お願い」として、会見時間を1時間程度とする運用に対し、できるだけ時間を確保し、質問が尽きるまで対応してほしいと求め、「その際、質問の趣旨を的確に捉え、より率直なご回答をいただけますようお願いいたします」と要望した。

   そして、不規則発言に対し、幹事社に見解を求める行為について、次のように苦言を呈した。

「我々記者サイドでは、会見の進行などに問題があると判断した場合は、自主的に協議の場を持って対応してきておりますので、幹事社に見解を求める行為はお控えいただきますようお願いいたします」

   知事は幹事社からの言葉に、ときおりうなずくそぶりを見せていた。

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