田久保真紀氏だけじゃない「お騒がせ首長」続出の年 ラブホ密会、セクハラ口止め...地域のマイナスイメージに

「一般企業であれば、懲戒解雇」

「泣いたり感情的になったりするので、人目につかない場所を選んだ」

   前橋市の小川晶市長(当時)は部下の既婚男性と複数回、ラブホテルで密会したと週刊誌「NEWSポストセブン」に報じられると、2025年9月24日に緊急の記者会見を開き、このように述べた。

   小川氏は、「ホテルに食事を持ち込み、夕飯を食べながら相談や打ち合わせをしていた」と語り「男女の関係はありません」と釈明。その後、任期中の給与を半減して続投する意向を示していたが、市議会が辞職を申し入れ、群馬県の山本一太知事も「身を引くべき」と発言するなど包囲網が狭まっていった。小川氏は11月27日に辞職を表明し、来年1月12日に行われる市長選に出馬する予定だ。

   一方、沖縄県南城市の古謝景春市長(当時)は11月17日、職員に対するセクハラや口止めなどが問題になり、失職した。

「一般企業であれば、懲戒解雇処分になり得る」

   市職員へのセクハラ問題を調べていた第三者委員会は5月に結論をまとめ、委員長の赤嶺真也弁護士はこのように述べた。

   市長のセクハラは23年末に市長の女性運転手に行われたとして地元紙、琉球新報が報じた。第三者委は、複数の女性職員にホテルや飲み会でキスしたり、太ももや脇腹を触ったりする行為があったと認定。

   その後、セクハラをした女性職員に対して、古謝氏が「変なことはやられていないと言ってね」などと口止めしたことが報じられ、市議会が不信任決議を可決。市議会選挙を経て、11月の2度目の不信任決議では、

「市長は自らが設置した第三者委員会によるすべてのセクハラ認定と辞職提言にも向き合うどころか、誹謗中傷や脅迫など被害者やその周辺に対する二次被害を重ねている」

と批判。決議は可決され、市長は失職した。

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