「冬眠してる熊までも...酷すぎる」捕獲報道に反発の声 「穴狩り」が本当に復活?環境省などに聞いた

保護団体「社会が越えてはならない一線」

「冬眠してる熊までも....酷すぎる」「『寝首を掻く』ような行為だ」「卑怯で道義に反します」...

   署名サイト「Change.org」では、「クマの命を守って!冬眠中の駆除強化策の即時撤廃を」と題した活動も始まり、「最も無防備な時期を狙う『春季捕獲強化』は、生命倫理を深く欠いた非人道的な施策」だと反対している。12月26日現在では、5000件以上の署名が集まっており、賛同者は、SNS上でも参加を呼びかけている。

   クマの保護活動をしている日本熊森協会(兵庫県西宮市)でも12月5日、「冬眠期および春グマ駆除の拡大に強く反対」などとする要望・提案を公式サイトなどで発表した。そこでは、「冬眠中のクマを殺すことは、社会が越えてはならない一線」と主張し、こう訴えた。

「冬眠期のクマは極度に体力を消耗しており、母グマであれば巣穴で授乳中、仔グマは自力では生存できません。この段階での捕殺は、巣穴に残された仔グマの確実な餓死につながります」

   そして、「春グマ猟は、人里に出てきた問題を起こした個体と無関係に冬眠中のクマを捕殺するという方法」だとして、クマ絶滅のリスクを高めてしまうと訴えている。

   同協会の室谷悠子会長は24日、J-CASTニュースの取材に対し、政府の被害対策についてこう異議を申し立てた。

「有害獣捕獲(駆除)とは、本来は、被害が出ている捕殺が必要な問題個体であるという前提で捕獲=捕殺をするのが原則です。冬眠中に山の中で眠っているクマは何の被害も出しておらず、問題個体ではありません。そのようなクマまで捕殺することは、有害捕獲の原則に根本的に反しているというのが反対の第一の理由です」
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