クマの胆のう目当ての乱獲につながる?
また、室谷会長は、かつての春グマ猟のような乱獲につながることも、反対理由だとした。
クマの胆のうは、「熊胆(ゆうたん)」「熊の胆(い)」として漢方薬に使われるとされ、現在でも、フリマサイトなどで数万円~数十万円で取り引きされている。この胆のうは、冬眠中などの時期が一番肥大して高く売れるといい、「春グマ狩りは、熊の胆目当ての乱獲につながり、かつて、それがクマの個体数を減らした理由の1つになったこともあります」と室谷会長は指摘する。そして、「有害捕獲されたクマの商業利用は乱獲を助長するため、明確に禁止すべきですが、現在は焼却、埋葬を指導しているだけで、捕獲されたクマの熊の胆がどうなっているか追跡できない状態です」と懸念を述べた。
日本熊森協会では、クマの捕殺自体が必要なこともあると認めており、自治体などにクレームは入れていないという。しかし、まず山の再生や誘引物除去、里山管理の強化などを通じた被害防除を徹底すべきだと訴えている。
では、政府の被害対策パッケージでは、本当に冬眠中のクマを捕獲する「穴狩り」を行うのだろうか。