背景に指摘される新「モンロー主義」
この強硬姿勢の背景として取り沙汰されているのが、トランプ政権の新「モンロー主義」である。
モンロー主義とは、19世紀に打ち出された「欧州勢力の西半球干渉を拒む」というアメリカ外交の基本理念であり、中南米を事実上の勢力圏とみなす発想を支えてきた。
トランプ政権は2025年12月に国家安全保障戦略を発表し、「われわれはモンロー主義の精神を継承し、実行する」と宣言したとされる。
近年、中国やロシアがラテンアメリカで影響力を強めるなか、それらの進出を排除する方針を鮮明に打ち出した格好だ。
ベネズエラのマドゥロ政権は中国・ロシアと緊密な関係だったため、その排除はアメリカにとって地政学的利益をもたらすという見方もある。