春節の中国客「6割減」でもホテル稼働率アップ 「福岡がメインの会社ですから」、西鉄社長が明かした理由

   西日本鉄道(西鉄、福岡市)の 林田浩一社長が2026年1月28日に東京都内で開いた事業戦略説明会で、今後もインバウンド(訪日)需要は堅調に伸びるとの見通しを示した。

   中国政府は自国民に対して春節(旧正月)連休中の訪日自粛を呼びかけており、中国本土からのホテルの予約は6割減。それでも稼働率や平均客室単価(ADR)は25年を上回っているという。

  • 2025年にオープンした「ワン・フクオカ・ビルディング(ワンビル)」。18~19階に入居する「ワンフクオカホテル」は「大体半分がインバウンド」だという
    2025年にオープンした「ワン・フクオカ・ビルディング(ワンビル)」。18~19階に入居する「ワンフクオカホテル」は「大体半分がインバウンド」だという
  • 西鉄グランドホテル(2019年撮影)。福岡の老舗ホテルのひとつだ
    西鉄グランドホテル(2019年撮影)。福岡の老舗ホテルのひとつだ
  • 西鉄の林田浩一社長。インバウンド需要の見通しについて語った
    西鉄の林田浩一社長。インバウンド需要の見通しについて語った
  • 2025年にオープンした「ワン・フクオカ・ビルディング(ワンビル)」。18~19階に入居する「ワンフクオカホテル」は「大体半分がインバウンド」だという
  • 西鉄グランドホテル(2019年撮影)。福岡の老舗ホテルのひとつだ
  • 西鉄の林田浩一社長。インバウンド需要の見通しについて語った

インバウンド需要は「不確定要素あるが、ある程度の高止まりが続く」

   林田氏は、26年度から始まる中期経営計画への見通しについて説明する中で、インバウンド需要について

「不確定要素があるが、やはりある程度の高止まりが続くだろう。中国の関係はあるが、それ以上に多国籍化が進んでいるので、一定程度(需要は)あるだろう。 非常に、ある意味で成長していくというふうなシナリオが描ける」

と言及。さらに、春節シーズンのホテルの予約状況は、25年比で稼働率、ADRともに上回り、インバウンドの比率も「去年を若干上回っている」とした。中国本土からの宿泊客は「大体6割減っている」が、その分を他国からの増加で補う形になっているという。林田氏によると「福岡がメインの会社ですから、韓国人がすごく多い」といい、韓国以外には、香港、東南アジア、欧米からの需要が旺盛だとしている。

   西鉄は25年、福岡市の中心部・天神に「ワン・フクオカ・ビルディング(ワンビル)」をオープン。インバウンド客は滞在日数が長いのが特徴で、18~19階には入居する「ワンフクオカホテル」では、「大体半分がインバウンド」。ADRは7~8万円を維持しているという。

九州に入国する外国人の半分近くが韓国から

   運輸事業もインバウンド需要の恩恵を受けている。沿線の食材を使った料理を楽しめる観光電車THE RAIL KITCHEN CHIKUGO(ザ レールキッチンチクゴ)は、19年3月に運行を開始し、25年度は過去最高の売り上げを更新中。「4割がインバウンド」だとしている。

   国土交通省九州運輸局のまとめによると、中国が渡航自粛を呼びかける直前にあたる25年10月の、九州への外国人入国者数は50万8168人。前年同月比15.4%増で、単月ベースでは過去最高を記録した。約3分の2が福岡空港経由で、博多港、熊本空港、対馬(厳原港、比田勝港)が続く。

   国・地域別にみると、圧倒的に多いのが韓国の24万1910人(47.6%)。中国10万0367人(19.8%)、台湾7万3337人(14.4%)、香港2万9086人(5.7%)、タイ1万0195人(2.0%)と続いている。

(J-CASTニュース編集委員 兼 副編集長 工藤博司)

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