TOTOユニットバス受注一時停止、ナフサ供給との関係は? 経産省は不足を否定「不安などから原料が目詰まり」

   大手住宅設備メーカー「TOTO」(福岡県北九州市)がユニットバスとシステムバスの受注を一時停止したことは、建築業界への打撃になると波紋が広がった。

   石油由来のナフサ不足などが原因とされ、TOTOも「有機溶剤の調達困難」が原因だったと説明した。ただ、経済産業省は、現状で不足はなく、供給不安や注文殺到で一部原料が目詰まりしたためだと取材に説明した。そして、供給を働きかけた結果、受注は再開しているとしている。

  • ユニットバス受注一時停止の原因は?(写真はイメージ)
    ユニットバス受注一時停止の原因は?(写真はイメージ)
  • TOTOの公式サイトから
    TOTOの公式サイトから
  • ユニットバス受注一時停止の原因は?(写真はイメージ)
  • TOTOの公式サイトから

一部欠品した塗料をカラー別に製造して受注再開との情報も

   「中東情勢の緊迫化やホルムズ海峡周辺の通航制限等に伴い、原油・ナフサをはじめとする石油化学基礎原料の供給環境が急速に悪化しております」。TOTOは2026年4月10日、公式サイトのお知らせでこう報告し、「今後の国際情勢によっては、製品の安定供給を維持するため、受注の調整や制限をさせていただく可能性がございます」と告げた。

   その後、13日になって、ユニットバスなどが受注停止になったとの情報が建築関係者のSNSアカウントで出回り、ネットニュースでも受注停止が報じられた。拡散されたTOTOのお知らせによると、壁・天井の鋼板に貼るフィルム用の接着剤などに含まれる有機溶剤が調達困難になっているとして、再開の目途は立っていないと説明していた。

   公式サイトに同日出たお知らせでも、「一部の部材不足」を理由に挙げ、「弊社の受注システム上での注文が適切に行えないため、やむを得ず一時的に現在の受注方法での受注見合わせを行っております」と説明した。

   こうした状況を受け、「建築屋と不動産屋潰れてまう」などと関係者に戸惑いが広がったが、16日になって、ユニットバスなどの受注をTOTOが20日から段階的に再開すると報じられた。TOTOも、公式サイトのお知らせで、「段階的に新規受注のお受付けを再開すべく、サプライヤー始め関係各社にも順次説明をしながら早急に準備を進めております」と説明した。

   ナフサ不足の影響もまだ報じられる中で、なぜ段階的再開の方向に転じたのかは、報道や発表でも、はっきりしなかった。そんな中で、関係者が経産省に確認したところ、ユニットバスなどに使われるカラー塗料が一部欠品しており、カラー別に分けて製造した結果、受注再開につながったという投稿もXでみられた。

姉妹サイト