カメラ性能を生贄にしたGalaxy S25 Edge
さらに、iPhoneは現在、「厚さ5mm台」を目指しているとする情報もある。
こうした情報を加味すると、薄くなったスマホの中に、多機能高性能のカメラを搭載し切れるのかという点で、どうしても疑問符が浮かんでしまう。
現に、25年5月23日に発売されたGalaxy S25 Edge(日本では現時点で未発売)は、本体の厚さが僅か5.8mm。ただし、カメラは広角と超広角の2眼、広角カメラのズーム性能は「光学ズーム品質」の2倍に留まっている。これでは「光学望遠カメラ」とは言い切れない。
つまり、カメラ性能が薄型化を達成するための「生贄」になってしまった可能性が高いのだ。
それゆえに、今後のAppleに期待されるのは「極力犠牲を伴わない薄型化」である。
厚さ5mm台、数倍の光学望遠カメラ、そして2億画素。これらの要素を均質的なレベルで実現させることはできるか。
(澤田真一)