電池管理を細かく促す説明書には感動した
筆者は日本で発売前のモデル3の米国オーナー向けマニュアルを2019年に読んで驚いた。そこには「モデル3は世界で最も進んだバッテリーシステムを備えている。電池を長持ちさせるために最も大事なことは、クルマを使わない時もずっとコンセントにつなぎっ放しにしておくことだ」と書かれていた。
注意すべき事例としては「旅行などで空港の駐車場に長期間、テスラを駐車しなければならないようなケース」が例示され、「2週間で電池は約14%減少する。残量がゼロ%になると電池などクルマの構成部品に悪影響が及ぶ」と警告していた。ここまで電池の管理を促すメーカーはそれまで見たことがなかった。
日産などの日本メーカーがEVにバッテリークーラーやヒーターを搭載するのは、テスラよりずっと後のことだ。