「育休もらい逃げ」で退職代行、依頼は原則「お断り」 労組運営の代行サービス見解「支えている方の権利も重要」

「会社に対する負の感情から抜け出せない方」は依頼を断っている

   退職サポートのX投稿では、「納得できる理由がある場合」には引き受ける場合があるとしているが、具体的にどのようなケースが該当するのだろうか。担当者は、過去に引き受けたことのあるケースとして、「育児には精神的な負担が掛かりますので『ご本人の精神的な負担で出社が難しくなった』」「保育園・幼稚園の受け入れや周囲のサポート環境の急変で『復職直前にして育児環境が急に変わって勤務の継続が難しくなった』」といった例を挙げた。

   担当者は、育休後の職場復帰なしの退職以外にも、「会社へ不満を持っていて退職にあたりその不満をすべてぶちまけて欲しい」「退職に際して会社を困らせてやりたい」といった場合は原則依頼を断っているという。

   退職サポートは退職代行を「社会のセーフティネット」と捉えているといい、「何らかの理由で退職できない、退職意思を伝えられない方のサポートをしております」とサービスの趣旨を説明。「退職を機に新たなスタートを切るお手伝いをしたいと思っていますので、お話をして説得しても会社に対する負の感情から抜け出せない方についてはお断りさせていただく形となります」と、依頼を断る理由を説明した。

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