皇室典範改正案なぜ急ぐ テレビ中継なしの「密室」審議に野党が反発、果たしてすんなりいくのか

小泉政権時代、有識者会議は女性・女系天皇容認に踏み込んだ

   その後、2005年11月の小泉純一郎政権当時の有識者会議報告書では、「女性・女系天皇容認」に踏み込んだ。ただ、皇室典範は1889年の制定当時に「男系ノ男子之を継承ス」とされ、1947年の日本国憲法下で改正された時も「男系男子の継承」は変更されなかった。

   皇族数の確保に向けた皇室典範改正を議論する全体会議は、2024年以来10回にわたって行われてきたが、6月10日に衆参両院議長らがあらためて会議を開き、「立法府の総意」として、(1)女性皇族が結婚後も皇族の身分を保つ (2)旧宮家の男系男子を養子として皇族に迎える、との案をまとめた。 しかし翌11日に、平成天皇陛下が記者会見で、この「立法府の総意」について、「国民の皆さんの理解が得られるものになることを望んでおります」と述べている。

   ただ、6月30日に閣議決定された政府案は、(1)に関連して、婚姻した女性皇族については、住民基本台帳法を適用する、(2)については、対象は旧11宮家出身の15歳以上の男系男子とするなど、養子の子孫の男子に皇位継承権がある、とした。

   これに対し、野党各党は、「立法府の総意から逸脱している」として強く反発。7月6日の参院決算委員会で、立憲民主党の吉田忠智氏は、「合意していないものが(法案には)盛り込まれている」「立法作業をやりなおすべきだ」と訴えた。

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